短期間/低費用で Notes/Domino をスマートデバイス対応へ
ワークスタイル変革により PC の“持ち歩きストレス”を解消
海水化学をルーツとし、臭素化反応技術を進化・発展させ、さまざまな分野の先端技術産業に原材料を供給するマナック。ベストコミュニケーションズ「smaconne」の導入により、IBM の情報共有基盤「Notes/Domino」をスマートデバイスからでも容易に活用できる仕組みを実現した。
■課題
- PC は「起動が遅い」「重い」などの課題があった
- 会社支給のスマートデバイスを有効活用したかった
- 設備増設や時間をかけずにスマートデバイス対応を実現したかった
■ソリューション
- 「Notes/Domino」や「総二郎」を「smaconne」でスマートデバイスから活用できる仕組みを実現
■導入効果
- スマートデバイスによる Notes/Domino 活用で業務効率が向上
- Notes データベースを容易にスマートデバイス対応へ、開発負荷も大幅軽減
- アプリケーション設定文書ごとの課金によりユーザー数が増えてもライセンス料が増えないコスト効果
ISO 認証を機に Notes/Domino が本格稼動
1948 年、松永塩業組合より分離し、松永化学工業株式会社として創立され、1988 年から現在の社名で事業を展開するマナック。海水化学をルーツとするマナックでは、これまでに培った臭素化・ヨウ素化の技術力・開発力を基盤に、電子・情報・医薬などの先端技術産業に向け、さまざまな素材の高機能化に取り組んでいる。今後も提案型研究開発に注力することで、製品の高品質化、高付加価値化を実現し、事業の拡大を推進。現在、建設の準備を進めている中国工場(江蘇省南京市)は 2016 年には稼動を予定しており、製造コストや輸送コストを最適化しながら、グローバルにファインケミカル事業を展開する計画だ。
「スマートデバイスから Notes/Domino を利用できるので、ほかの部門からもスマートデバイスを支給してほしいという要望が増えました。smaconne は Notes データベースを容易にモバイル対応できるので、開発負荷も大幅に軽減されています」
マナック株式会社
管理部 総務グループ 情報技術 課長
佐藤直樹 氏
マナックでは情報共有、文書管理、コミュニケーションなどの機能向上を目的に 1996 年に「Lotus Notes/Domino」を導入。ISO9002 規格の要求事項に文書管理があったことから、ワークフロー・承認プロセスを作成し、自社で Notes データベースを構築、Notes/Domino の本格的な運用がスタートした。
同社管理部総務グループ情報技術 課長の佐藤直樹氏は「当社は医薬品の原料を製造しているので、GMP(Good Manufacturing Practice)を遵守した品質管理が求められます。この管理文書や履歴管理などに Notes/Domino が利用されています。当初はシステム部門で Notes データベースを構築していましたが、現在では現場の担当者が Notes データベースを構築できるほど各担当者のスキルが向上しています」と話す。
スマホでも Notes/Domino を利用したい
マナックでは以前より 3G 回線の通信カードと PC で VPN を介してインターネットに接続し、社外から Notes/Domino を利用できる環境を構築していた。しかし、PC は持ち運びの負担が大きいという課題があった。そこでスマートデバイスでも Notes/Domino を利用できる環境が強く求められていた。
「カタログの電子化などによる営業活動の効率化を目的に、営業担当者に会社からスマートデバイスが支給されていました。そのため PC と通信カードに加え、スマートデバイスも持ち歩く必要があり、スマートデバイスだけで Notes/Domino を利用したいという要望がユーザー部門から寄せられていました」(佐藤氏)
しかもコストをかけることなく、それらの要求に応えなければならず、システム部門は設備を増やしたり、時間をかけたりせずに実現できる方法を模索していた。
そこで、基幹システムの構築から Notes/Domino の導入まで、マナックの IT システム環境を長年サポートしている田中電機工業に相談したところ、スマートデバイスから Notes データベースを手軽に利用できるベストコミュニケーションズの「smaconne」が提案されたのだ。
