ノーツオブジェクトサービス (NOS) はデータベースやファイルにある情報を作成したりアクセスしたりする一連の移植可能な C/C++ 関数です。式やスクリプトをコンパイルしたり実行したり、一貫した移植性のある方法で OS サービスへのインターフェースを提供します。
設計原理の基礎を理解ために、ノーツオブジェクトサービス (NOS) は全てのノーツアーキテクチャをひとつに繋げるための共通なスレッドであることを知る必要があります。NOS は Lotus Notes/Domino のアーキテクチャの基礎となる Notes データベースを作成したり保守したりするサービスを実行します。NOS のファンクションは強固で、note 指向データモデルです。また多くのプログラムから同時にアクセスが発生したとき、複数のプログラムが同時に同じ note に対して更新を行おうとして発生した衝突を解決するためのロジックを持つソフトウェアです。
NOS は Lotus Notes/Domino のマルチプラットフォーム特性の鍵となります。NOS そのものに移植性があり、多くのオペレーティングシステムで稼働するため、移植性のあるクライアントとサーバープログラムの基礎を提供できるのです。加えて、NOS は共有データベース設計に重要な、データベースがどのプラットフォームで作成されたか、または配置されているかに依存しません。NOS にはノーツが実行する、Notes 式言語、LotusScript、Java、JavaScript などの移植可能な言語のコンパイラや実行に必要なものを含んでいます。これらの言語で書かれたプログラムは、全てのプラットフォームに NOS が提供されるため、全ての Notes プラットフォームで稼働することができます。そのため NOS はクライアントとサーバープログラムが世界中で使われる何十もの言語の文字情報を入力したり、表示したり印刷することを可能とします。結果的にサービスのグローバル化につながるのです。
関連ページ