通常、コンピュータプログラムは設定ファイルを使用しています。これらの設定ファイルにはユーザーが使うデータは含まれておらず、プログラムの操作を制御する情報を含んでいます。Notes もそのような目的のファイルも必要としますが、Notes の設定情報は Notes 自身のデータベースに格納します。
プログラムで使用するデータをテキストやバイナリファイルではなく、Notes のデータベースファイル (NSF ファイル) に格納するにはいくつかの理由があります。
第1に、データベースは別のプログラムが同時に読んだり書いたりすることができる note で構造化された情報を持ちます。これらの note はコピーされた後から複製することができます。これらの特性は活動を連動するネットワークの状況下で、非常に重要になります。
2番目に、実際に多くの Notes/Domino 機能は C や C++ でプログラムされた Notes や Domino プログラムよりも理解しやすく、アップグレードしやすく、移植や展開しやすい Notes データベースとして実行されるからです。
3番目に、Notes データベースがネットワーク接続において透過的かつ容易にアクセスできるという簡単な理由のために、暗黙的に多くの設定情報がネットワークを越えてアクセスできることとなりました。これによりリモートで管理することが非常に簡単になりました。
例えば、ドメインにある全てのサーバーにはドメインの Domino ディレクトリ (NAMES.NSF) のレプリカがあります。このデータベースにはユーザーの名前空間を制御するユーザ文書、グループ文書、公開暗号鍵があり、メールルーティングや複製を可能としてスケジュールする接続文書があり、設定や制限の設定を含むサーバー文書等を含んでいます。どのように Notes が動作するかは Domino ディレクトリに依存します。
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